(つづき) MMr マジアカミステリーツアー「『XOG 2 U ケイジバン』の謎を解け!(後編)」

「MMr マジアカミステリーツアー」
第765回「『XOG 2 U ケイジバン』の謎を解け!(後編)」


 クララは黒うさぎのいる小部屋の描かれたノートを広げると、そこに2つの単語を書きはじめた。
「ケイジバン
 デスノート


クララ「何か似ていると思いませんか?」
シャロン「まさか」


クララ「そう、掲示板がわざわざカタカナで書かれているのは、この掲示板がデスノートだということをしめしているんです!」
シャロン「な、なんですってー!」


アロエ(ガクガクブルブルブル)
シャロン「でも、動機が……」
クララ「動機があるはずだ、というのが先入観だったのです。『無意識のうちにそちらに引き寄せられる』ということだってありえます」
アロエ「そ、そんなぁ」(ブルブル)
クララ「恐ろしいことはまだあります。たとえば、さきほどの1547人という数字です。第2回全国大会Aリーグ1位の715人それに、Bリーグ1位857人を加えると、1572人。1547人に非常に近くなるのです! 誤差はわずか1.5%程度です。」
アロエ(ブルブル)


シャロン「でっでも、『3』も出るわけでしょう? それにケータイ版も」
クララ「没落と破滅は、常に繁栄の中で育っていくものなのです。『アイドルマスター』のナムコクイズゲームを作り続けてきたメーカーだということを忘れてはいけません。
 もし、『マジアカ』の魅力をすべてつめこんで、それを超えたクイズゲームが出たとしたら? 『マジアカ』が衰退していくことは十分にありえます。そして行きつく先は完全撤去……」
シャロン「そんなことってあるのかしら。ゲームセンターのオンラインゲームで、実際に完全に消えたものって……」
シャロン「あります! コナミが『マジアカ』の前に展開していた『出撃!戦国革命』は、今から2年前の2003年9月最後の日に全サービスが終了しています
 『マジアカ』タイプのオンラインゲームでは、サービスが終了したゲームをプレーすることはできません。今『マジアカ1』をプレーできないように。


 そして、『マジアカ』の全サービスが終了するとき、それはおそらく、わたしたちの住んでいるこの『クイズマジックアカデミーの世界』が消滅するときでもあるのですっ!」
シャロン「!!」
アロエ(ガクガクブルブルブルブル)


 パソコンの画面は「マジアカ3」のプレー画面に変わり、そこでは「メガネなしクララ16人」が、何かを告げるようにほほえみかけていた。